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美山をあるいた午後

ブログ

※この記録は、2024年秋に美山を訪れたときのものです。

今日のきっかけ

秋が深まり始めた午後、ふと思い立って京都の北、美山のほうへ向かってみた。藁葺き屋根で知られる場所だが、いわゆる有名観光地ほど人が押し寄せるわけでもなく、どこか落ち着いたまとまりがある。その「ほどよさ」が、今の気分に合っている気がした。

見たこと・やったこと

訪れたのは美山かやぶきの里。時期は2024年10月13日の昼頃だった。集落を歩き、茅葺き屋根の建物の下で昼ご飯を食べながら、静かな時間を過ごした。観光というよりも、村の空気の中にしばらく身を置いている、そんな感覚に近かった。

気づき・考え

印象的だったのは、村の人たちが総出で駐車場の管理や車の誘導をしていたことだ。生活の場を守りながら、訪れる人を受け入れている。その姿勢が、風景の一部として自然に溶け込んでいた。

途中、東京から来たという若い女性のグループが、「飛騨高山の茅葺きより、こっちのほうがいい」と話しているのを耳にした。けれど、その言い方には少し違和感を覚えた。比べる対象が違うというより、ここは「どこより良いか」を競う場所ではないように思えたからだ。

まとめ

静かで、どこか懐かしい。それでいて、いつの間にか忘れていた感覚をそっと思い出させてくれる、不思議な時間だった。